私は、40代後半で JR全線を完乗しました。
40代半ばまでは、3人の息子たちの子育てが大変で、なかなか旅に出ることが叶いませんでした。それが、息子たちが少しずつ大きくなり、あまり一緒に遊ぶ必要もなくなり、少しですが旅に出る時間ができました。
主に土日や三連休を使って、遠方に出かけることができるようになりました。遠方の場合は、鉄道で行くと時間が足りないので、往復LCCなど飛行機を利用することで、現地での時間を確保しました。
そして、富山県の城端線の終点である城端駅で、JR全線を完乗しました。
毎年少しずつ旅しながら積み重ね、約40年かけての完乗。息子からは、ただのアホやんと言われる始末。
城端駅の窓口のおじさんがとても親切で、写真を何枚も撮ってくれました。完乗に驚かれ、城端駅を選んでくれたのがとても嬉しかった様子。転車台も案内してくれました。城端駅では、レンタサイクルを借り、駆け巡りました。山々の近くなので、とても空気がおいしく、景色も最高でした。帰りがけに、また駅のおじさんから、「次の目標は?亅と聞かれたので、「しばらくゆっくりしますわ。2周めはようしませんわ。」と答えました(笑)。
こうしてJR を完乗した際には、小さい頃から日本全国をふらりと旅しながら、約40年かけてコツコツと積み重ねてきた乗りつぶしの様々な思い出が、一気に蘇ってきました。乗りつぶして本当によかったと思った瞬間でした。
なお、これからJR全線完乗をめざされる方は、体力のあるうちに実践されることをお勧めします。50代、60代になるにつれ、体力的に辛くなってくると思います。何歳からでも遅くはないのですが、できれば体力のあるうちに行動しましょう。
次回は、これまでの鉄道旅行の体験談について、お話ししたいと思います。