こんにちは、てついちです。今日も、JR全線完乗の参考にしていただくよう、20代の時に行った東日本鉄道旅行についてご紹介します。
目的地は、秋田の男鹿半島、水戸、日光、長野、安曇野。地理的に全くバラバラです。これが、鉄道乗りつぶしの醍醐味でもあります。東日本大周遊といったところですね。
日程は 1999年8月28日から9月2日までの5泊6日でした。
以下は、当時の記録です。
8月28日(土)
夜8時17分発の青森行き寝台特急「日本海3号」でこの旅は始まった。B寝台で眠っている間に距離を稼ぐ。
8月29日(日)
朝8時50分頃、秋田駅に到着。酒田付近の豪雨で、列車は10分ほど遅れた。今後の天気が心配になる。
マクドで朝食をとり、レンタカー(スターレット)で男鹿半島をめざす。信号も少なく、快適なドライブが続く。
男鹿半島では、まず寒風山に行き、360度の展望を楽しむ。この山は芝生で覆われており、そこから望む八郎潟の干拓地などは格別であった。
昼前だったので、そこから入道崎をめざす。ここから天気も快晴になり、とても気持ちいい。ここでは男鹿半島名物「石焼料理」を賞味。焼いた石を鍋に放り込む豪快な料理だ。相席になった人は、この料理を食べにわざわざ遠くから来たらしい。それほど有名で、しかも美味なのだ。ここまで来たかいがあった。
食後、景勝地八望台に寄り、そして真山(しんざん)に行く。ここは男鹿半島の伝統行事である「なまはげ」の実演を見ることができる。なまはげとは、「ナモミを剥ぐ」という言葉からきている。ナモミとは、冬場ずっと暖炉にあたっているとつく火の痕のことで、怠け者を戒めるということだ。男鹿半島では、大晦日の晩になまはげが、各家庭に立ち寄り、戒め、新年を迎えるとのこと。実演を見たが、迫力満点で、子供が大泣きするわけがわかった。その隣にある博物館「なまはげ館」も必見。各村によってなまはげの姿は全て違い、数十体並ぶなまはげの姿は圧巻であった。
なまはげの余韻を楽しみつつ、西海岸を通り、レンタカーを返却。快晴下での海沿いドライブは最高だった。おススメのコースだ。
JR男鹿線で秋田に戻り、郷土料理きりたんぽなべ・とんぶり・じゅんさい・はたはた麹漬け・がっこ・かまくら造り・稲庭うどん・地酒高清水を賞味。その土地の味、郷土料理って旅の醍醐味だね。
8月30日(月)
秋田から奥羽本線・北上線・東北新幹線・水郡線と乗り継ぎ、茨城県の袋田へ。
ここは日本三大瀑布のひとつ袋田の滝があるところ。バスの時間が終わっていたので、適当に皆で乗り合わせて約3キロ離れた滝まで向かった。この滝は高さ120メートル、幅73メートルの規模を誇り、流れは4段。さすがのものであった。ここでも名物「さしみコンニャク」を賞味。店の方のサービスで、拳大の一玉を店内で100円で食べさせてくれた。とってもおいしかった、ありがとう。
帰りは駅まで歩き、再び水郡線で常陸太田経由、今日の宿泊地水戸に出る。
夕食は、もちろん納豆料理。納豆焼飯・納豆の唐揚・地酒一人娘を賞味。おみやげは、もちろん納豆せんべいと、銘菓水戸の梅。
8月31日(火)
午前を水戸観光にあてる。
千波湖のほとりを歩きつつ偕楽園へ向かう。途中に黄門様の銅像があり、水戸を感じる。日本三公園の偕楽園は、さすがのもの。梅が見事らしい。その後、第9代水戸藩主徳川斉昭により創設された文武修養の場、弘道館を訪問し、歴史のお勉強。
今日の宿泊地宇都宮へ向かう途中、日本三大稲荷の笠間稲荷へ。笠間駅前からレンタサイクルが便利だ。ここで昼食、門前そば。これも美味かったなあ。そば茶も最高。
烏山を経由して餃子の街、宇都宮へ。ここは餃子の消費量が日本一。餃子の専門店、みやげ屋も立ち並ぶ。ということで、今日の晩は餃子を賞味。具がしっかりしててグッド。地酒杉並木もグッド。気分よく眠りにつく。
9月1日(水)
今日は日光を見物。早朝の日光線で日光へ向かう。
日光には、東照宮・二荒山神社・林王寺のいわゆる2社1寺の壮麗な建築物が、樹齢数百年にもなる杉木立の中に静かにたたずむ。その建築物、自然美は見事であった。
じっくりと参拝した後、市内からバスで中禅寺湖へ向かう。ここで、名物ゆば料理の昼食。
ロープウエイで展望台まで行き、中禅寺湖・男体山・戦場ヶ原などの景観を楽しむ。それから、これも日本三瀑布の華厳の滝へ。高さ97メートルの高さから毎秒3トンの流れ落ちる水には、ほんま感動しました。迫力満点!
感動に浸りつつ、東武線、両毛線、長野新幹線を乗り継いで、今日の宿泊地長野へ。
9月2日(木)
朝6時に宿を出発。まず善光寺を参拝する。荘厳なお寺だ。本堂の内陣にあがり、お経を聞く。これも荘厳。もちろん、戒壇めぐりもした。早朝の参拝は気持ちいい。
朝食後、穂高をめざす。ここで安曇野サイクリング。素晴らしい田園風景の続くあづみのサイクリングは、超快適。大自然の中のサイクリングってほんま気持ちいい。最高だ。
ここはわさびの生産量日本一の地。途中、大王わさび農場へ寄る。この農場は、この地方で最大規模を誇り、園内には見学路が設けられ、レストランなどもある。ここのレストランでわさびそばを味わう。自分でわさびをおろして食べる。円を書くようにおろすのがポイント。わさびせんべいや、わさびマヨネーズといったみやげも買う。
そして、糸魚川へ出て、北陸線回りで帰阪。長旅も、好天の中無事終了。
今回の旅は長旅で疲れたが、東日本の魅力を満喫することができた。その地方の伝統文化、景勝、そして味。どれも堪能することができた。お天気にも恵まれ、とても気持ちよかった。地方色ってほんとうにいいですね。そして、それを巡る旅もすごくいいですね。これだから旅はやめられません。
以上、当時の記録からでした。
乗りつぶしには、距離を稼ぐことが必要です。このように、秋田県から長野県まで、周遊しながら旅するのも、乗りつぶしの醍醐味です。残念ながら、今はほとんどなくなりましたが、夜行列車の活用も、寝ている間に移動できるため、よい方法です。
長距離の移動は疲れますが、観光や美食を交えながら、楽しんでくださいね。私は、今も、石焼料理の衝撃を鮮明に覚えています。
次回も、別の旅をご紹介しましょう。